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結婚の挨拶をしてきました

私ごとではありますが、先日、交際中のパートナーのご実家に結婚のご挨拶に伺ってきました。当事者のひとりとしての、その時の体験談です。

 

※個人ブログの引用となりますため、一人称含めくだけた表現となっておりますが、そのまま記載いたします。

 

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先日、彼女のご両親に結婚の挨拶をしてきました。

 

僕たちがお付き合いしていること、そして僕が元女性であることは彼女からお母さんには話していたそうですが、お父さんに伝えたのは今回が初めて(訪問前にお母さんから伝えてもらいました)。

 

彼女いわくお父さんは「昭和の頑固親父」。

 

そんなお父さんが結婚に賛成なのか反対なのか、僕に対してどんな反応をしているのか全くわからない状態で実家に伺うことになりました。

 

こわすぎるだろう(笑)

 

世の中の結婚してる人、皆それぞれ色んな事情があるだろうけど、こんな恐怖を乗り越えてると思ったら尊敬しかありません・・・

 

そんな状況ではありましたが、こわがってばかりいるわけにもいかないので自分を見つめ直してみました。

 

受け入れてもらえなかったらどうしよう、結婚を反対されたらどうしようという恐怖心。

 

しばらくその感情を味わっていると、
「ああ、自分はお父さんをコントロールしようとしてるから苦しいんだな」
と気づきました。

 

お父さんが僕という人間や彼女との結婚をどう思うかは、お父さんが決めること。それをコントロールしようとして、受け入れてもらおう認めてもらおうとするから恐れが生まれる。

 

でも、たとえお父さんが反対したとしても、彼女の幸せを願う気持ちはきっと同じなはず。お父さんは敵ではなく味方なんだ。

 

そう考えたら、ご両親の挨拶で「結婚を認めてもらうこと」をゴールにしなくていい。「結婚の意思と、彼女と出会わせてくれたことへの感謝を伝える」場にしよう。そう思えたのです。

 

そうやって自分にコントロールできないことを手放し、できることに集中すればいいとわかると少しほっとしました(恐怖にとらわれる時、この「少しほっとする」に戻るのはめちゃくちゃ大事です)。

 

そしていざ、彼女の実家へ。熱中症警戒アラートが出る中、スーツにネクタイしめて汗だくで行ってきましたよ。

 

結果はどうだったかというと・・・

 

めっちゃ楽しかった(笑)

 

お父さんは全然、昭和の頑固親父という印象でなく、終始ニコニコして
「今日はよくきてくれた」
「娘をよろしく頼むよ」
と何度も何度も言ってくれて。

 

彼女のどんなところが好きなの?とか(こんな小っ恥ずかしいこと自分の親には絶対言いたくないけど)、お父さんの若い頃の話とか、沢山話を聞かせてもらいました。

 

そして、彼女が荷物を取りに席を外した少しの間のこと。

 

お父さんが
「息子がひとり増えてうれしいよ」
と言ってくれたのです(彼女にはお兄さんがいるので)。

 

この言葉には胸がいっぱいになりました。

 

自分に家族が増えるなんて数年前までは考えたこともなかったけど、それはとても自然で嬉しいことなんだなあと感じています。

 

今日はただの日記でした。読んでくれてありがとうございます。